DEMO CAR RX-7(FD3S)
carfactory N-one ではエンジンはもちろんの事、シャシーの作り込みを重要視しています。
どうすれば少ないストロークでタイヤの動きが感じ取れるのかを考えてこのクルマを仕上げました。
まずはボディ剛性をしっかり造り込む事によって余分な動きを減らし、アーム類も造り直して足廻りもしっかり手を加えました。
使用するタイヤはラジアルタイヤ(DUNLOP DIREZZA ZⅢ)を主とし、サーキットで必要なスペックとストリートでの乗り味が両立するよう製作しました。
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コクピット
重心が高くなることを嫌い、腰よりも低い位置に補強を加え、フロントエンドはバルクヘッドを貫通したパイプがストラットタワーへ接続することにより対角の捻れを最小限に抑えるよう製作。
ベダル類は踏み加減を調整し易く、低重心化へも期待できるオルガン式へ変更。 -
エンジン
エンジンはブリッジポートを施しながらもフロントローターとリアローターの吸気オーバーラップ対策を行う事でストリ ートでの使いやすさと800rpmでのアイドリングが可能。
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タービン
タービンサイズをTRUST T78・29Dとし、細くなった中間トルクはブリッジで補う。
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ブレーキ
フロントオーバーハングの軽量化はブレーキロックするというデメリットも。
その為、IDI製のパッドとキャリパー交換でコントロール性をアップ。
ブレーキロックを回避しやすくなります。 -
メンバー
リアメンバーも補強を加え、バネやダンパーを固めた事による乗りにくさや軽量化で減少したストロークを補う為に、アームの取り付け位置を変更。
AUTOExeのメンバーブレースでさらに剛性アップ。 -
アーム
メンバーと同様にアーム類もワンオフで製作。
ワイドボディによって広がったトレッドの位置に合わせロアアー ムとドライブシャフトを約40mm延長してキングピン軸の位置をオフセット。
ワイトレによるトレッド拡大とキングピン軸の位置の拡大の違いをサーキットでテストしています。 -
スタビライザー
ノーマル状態でも万歳をしているリアスタビは、ローダウンによりさらに角度がつきトーションバーのようにな ってしまいます。
これを防ぐためにリンクを反転させゲタも新設。
角度の適正化はスタビ本体がノーマルのままでもバランスの良さを体感。